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お腹の調子が悪い

なぜかお腹の調子が悪い…

なぜかお腹の調子が悪い…冷たいものを食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりして、「お腹の調子が悪い」と感じた経験は、多くの方がお持ちです。原因が明らかであり、胃腸を休めたり、食習慣・生活習慣を改めるなどしてすぐに治るようでしたら、それほど心配はいりません。
しかし、なぜかお腹の調子が悪い状態が続いている・頻繁に繰り返されるといった場合には、原因が病気にある可能性を考え、一度当院にご相談ください。

お腹の調子が悪くなる
原因や疾患

お腹の調子が悪くなる原因や疾患はさまざまです。主なものをご紹介します。

便秘

水分・食物繊維の不足、無理なダイエット、筋力(腹筋)の低下などを原因として、便が快適に必要な量、出ない状態です。大腸がんや過敏性腸症候群などの病気を原因として起こる便秘もあるため、長引くようでしたらご相談ください。

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腸疲労

食物繊維の不足、脂っこい・添加物の多い食事の摂り過ぎ、食べ過ぎ、不規則な生活、睡眠・運動不足、ストレスなど、さまざまな原因によって腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスが崩れると、下痢・便秘、おならの増加といった下腹部の不調が起こります。

過敏性腸症候群

検査をしても明らかな疾患が見つからないのに、下痢・便秘・腹痛といった症状が慢性化している状態です。主な原因はストレスと考えられます。特に、若い世代での発症率が高くなります。

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機能性ディスペプシア

検査をしても明らかな疾患が見つからないのに、胃痛、胃もたれ、早期飽満感といった症状が続く病気です。過敏性腸症候群と同様、主にストレスが発症に影響しているものと考えられます。

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逆流性食道炎

加齢に伴う下部食道括約筋の衰え、暴飲暴食、肥満などを原因として胃酸が逆流し、食道粘膜を傷つけてしまう病気です。胸やけ、ゲップ、呑酸、胃もたれなどの症状を伴います。

胃潰瘍

ピロリ菌感染、鎮痛剤の副作用などを原因として、胃の粘膜がえぐれてしまう病気です。
胃痛、胃もたれ、吐き気などの症状を伴います。重症例では、吐血や血便も見られます。

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎やクローン病のことを指します。免疫の異常によって消化管で炎症が起こり、下痢、腹痛、血便、体重減少といった症状が引き起こされます。難病の指定を受けていますが、適切な治療によって症状をコントロールすることが可能です。

胃・大腸がん

胃がんでは、胃痛、胃もたれ、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状が見られます。大腸がんでは、血便、便秘・下痢、便が細くなる、腹痛などの症状が見られます。ただし、どちらも初期症状が乏しく、早期発見のためには定期的な内視鏡検査が重要になります。

胃がんについて
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大腸がんについて
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虫垂炎

みぞおちから右下腹部へと移動する痛み、吐き気・嘔吐、発熱といった症状を伴います。

お腹の調子が悪い時に
自分でできる対処法

安静にする・十分に睡眠をとる

もっとも簡単で、しっかりと効果が期待できる方法です。
疲労や睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、胃腸の働きを低下させることがあります。

食習慣を改善する

うどん、おかゆ、白身魚、鶏ささみ、半熟のゆで卵など、消化の良いものを摂りましょう。反対に、食物繊維の多いもの・脂っこいもの・味付けの濃いもの・冷たすぎるもの・刺激物などは、症状を悪化させるおそれがあるため控えましょう。症状が落ち着いてきたら、少しずつ普段の食事へと戻します。

適度な運動を習慣化する

お腹の調子が少し落ち着いてからは、ウォーキングやストレッチなどの運動も有効です。適度な運動は胃腸の働きを助けてくれるため、便通改善などの効果も期待できます。

お腹を温める・入浴する

冷えはお腹の調子を悪化させます。衣類、腹巻、ブランケット、カイロなどで、お腹を冷やさないようにしましょう。全身を温める入浴もおすすめです。

腸内フローラのバランスを整える

腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを整えることは、お腹の調子・便通の改善、さらには全身の健康維持・向上につながることが期待できます。
当院では、腸内フローラ検査(自費)を行っています。より細やかな食事・生活習慣指導が受けられますので、ご希望がございましたらご利用ください。

当院では腸内フローラ検査が
可能です

腸内フローラとは

腸内フローラとは私たちの腸内には、多種多様な細菌が生息しています。その様子をお花畑(=flora)に例え、腸内の細菌叢を「腸内フローラ」と言います。
ヒトの腸内細菌は1,000種類以上、計100兆個存在すると言われており、エネルギーの産生、代謝、感染予防、肥満予防などにかかわっています。

腸内フローラ検査

腸内フローラ検査では、専用のキットで採取した便をもとに腸内フローラの多様性や健康長寿、疾患のリスクなどを判定し、それらの情報をもとにした生活習慣指導・アドバイスが受けられます。
ご自身の腸内フローラに合った生活習慣を送ることで、お腹の調子や便通の改善、さらには全身の健康の維持・向上が期待できます。

検査で分かること

  • 腸内フローラの判定
  • 腸内細菌の多様性の判定
  • 健康長寿菌の判定
  • 疾患別のリスクの判定
  • 大腸画像検査のおすすめ度
  • 腸内フローラの構成
  • 個別注目菌の割合の判定
  • 疾患別のリスクに応じたアドバイス

お腹の不調に関するQ&A

お腹の調子が悪い時、何か自分でできることはありますか?

安静や十分な睡眠、食生活の改善、お腹や身体を温める等、いくつかの方法があります。ただ、絶食や投薬が必要になることもあるため、ひどい腹痛・下痢、吐き気・嘔吐、発熱などの症状がある場合、症状がなかなか改善しない場合には、当院にご相談ください。

お腹の調子が悪い時も、水分は摂った方がいいですか?

はい。食事を少量にしたり絶食したりしても、脱水を防ぐため水分は必要です。特に嘔吐・下痢・発熱などがある場合は、普段以上の水分が必要になります。おすすめは、白湯、経口補水液、スポーツドリンクです。
温かくして、または常温で飲むようにしてください。

ずっとお腹の調子が悪いです。体質だと思って、諦めるほかないのでしょうか?

「調子が悪い」といっても、腹痛、腹部膨満感、下痢・便秘などさまざまな症状があり、その原因も多様です。もともとの胃腸の強さには確かに個人差がありますが、多くは生活習慣を改善することで、症状の軽減が期待できます。また、何らかの病気が原因になっている可能性もあるため、一度当院にご相談ください。

市販されているお薬を飲んでも構いませんか?

症状が強く眠れない、仕事を抜けられないといった場合に、とりあえずの対処として使用するのであれば構いません。ただ、そのお薬を毎日当たり前のように飲むといったことはお控えください。また、誤ったお薬の選択によって症状が悪化するといったこともあります。症状をごまかすのではなく、根本的な原因を知り、根本的に治療をするためにも、一度当院にご相談ください。